• 194 中勘助 銀の匙 122(後編8②) @ LeoN Radio 我らの文学

  • Nov 14 2024
  • Length: 36 mins
  • Podcast

194 中勘助 銀の匙 122(後編8②) @ LeoN Radio 我らの文学

  • Summary

  • ラジオ収録20240011013

    「レオンラジオ日の出」テーマ曲 作詞作曲 楠元純一郎 OP「水魚の交わり」、ED 「遺伝子の舟」司会 楠元純一郎 中国語翻訳・朗読 レオー(中国語講師・中国大慶の小学校美術教諭)朗読 松尾欣治(哲学者・大学外部総合評価者)読解者 福留邦浩(国際関係学博士)


    さて帰つてくれば姉は手拭をかぶつて前垂の両端を帯にはさみ、私は笊をかかへて桑つみにでかける。

    <手拭(てぬぐい)→手を拭く布、タオル。前垂(まえだれ)→一般には、汚れ防止用に腰から前に垂れ下げる布、前下がり。笊(ざる)→竹を割(さ)いて編んだ道具、籠。>

    放学回家后,姐姐系好头巾和围裙两边的带子,我抱着竹筐,一起出门采桑叶。


    さうして指の先を黒くしながら

    手のとどくかぎりうまさうなのをよつてつみつこをする。

    <うまそうなの→美味しそうなもの。よって→選って、選んで。つみつこ→摘っこ→摘比べ→摘み方を競って遊ぶこと、かけっこ(駆けっこ)→走る競争>

    我们将能够到的看上去好吃的叶子都摘了个遍,摘到指尖被染的发黑。


    冷い唇からはきだす糸の美しいつやが仇となつて遠い昔から人の手にのみ育てられたこの虫は自ら食を求めようとはせず蓆のうへに頭をならべておとなしく桑の葉のふりまかれるのを待つてるのを伯母さんは「お姫様だつたげなでこのお行儀のええことはの」とさもほんとらしくいふ。

    <つや(艶)→あでやかで、なまめかしく、色っぽい様。仇(あだ)となって→逆効果となること。蓆(むしろ)→敷物、座、針のむしろ 

    →針を植えた敷物→人に責められていたたまれない苦しく恐ろしい状況。だったげなで→だったそうで。お行儀(ぎょうぎ)→礼儀の面から見た立ち居振る舞い。さも→いかにも、実に、そのようにも。>

    蚕宝宝冰冷的嘴里吐出闪着美丽光泽的丝线,这成了他们的罪孽。自古以来,这种昆虫便由人类亲手养大,它们不会主动找食吃,只是在草席上排好,乖乖地等待人将桑叶撒落。“它们以前都是小公主,所以才会这么规矩。”阿姨煞有介事地解释。

    Show more Show less
activate_Holiday_promo_in_buybox_DT_T2

What listeners say about 194 中勘助 銀の匙 122(後編8②) @ LeoN Radio 我らの文学

Average customer ratings

Reviews - Please select the tabs below to change the source of reviews.