• ラッセル『哲学の諸問題』182 (『哲学の諸問題』第14章12段落①前回の再考②)@ LeoN Radio 我らの哲学

  • Nov 14 2024
  • Length: 42 mins
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ラッセル『哲学の諸問題』182 (『哲学の諸問題』第14章12段落①前回の再考②)@ LeoN Radio 我らの哲学

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  • <LeoNRadio日の出 われらのラッセル哲学第182回『哲学の諸問題』

    "The problems of philosophy" by Bertrand Russell(第14章12段落①前回の再考②)

    ラジオ収録20241106

    「レオンラジオ日の出」テーマ曲 作詞作曲 楠元純一郎 OP「水魚の交わり」ED 「遺伝子の舟」司会 楠元純一郎(法学者) 日本語訳 楠元純一郎 中国語訳 レオー(美術家・録音師) 日本語訳監修 松尾欣治(哲学者)福留邦浩(国際関係学者)


    Hence the criticism of knowledge which philosophy employs must not be of this destructive kind, if any result is to be achieved.

    したがって、哲学者が使用する知識批判は、もし何らかの結果を得ようとするならば、このような破壊的なものであってはならない。

    因此,倘使要达到任何结果,哲学所运用的批判的知识,便必然不属于破坏性的一类。


    Against this absolute scepticism, no logical argument can be advanced.

    この絶対的な懐疑主義に対して、論理的な議論はできない。

    对这种绝对的怀疑主义,并没有逻辑的论证可以提出反驳。


    But it is not difficult to see that scepticism of this kind is unreasonable.

    しかし、この種の懐疑主義が不合理であることを理解することは難しくない。

    但是,这种怀疑主义是不合理的,这一点却不难明了。


    Descartes' 'methodical doubt', with which modern philosophy began, is not of this kind, but is rather the kind of criticism which we are asserting to be the essence of philosophy.

    近代哲学の始まりとなったデカルトの「方法的懐疑」はこの種のものではなく、むしろ、我々が哲学の本質であると主張している批判である。

    笛卡儿的“方法论的怀疑”是近代哲学的开端,并不属于这一类;它是那种我们所断定属于哲学本质的批判方法。


    His 'methodical doubt' consisted in doubting whatever seemed doubtful; in pausing, with each apparent piece of knowledge, to ask himself whether, on reflection, he could feel certain that he really knew it.

    デカルトの「方法的懐疑」は、疑わしいと思われることはなんであれ疑うこと、つまり、見かけの知識ごとに、自分がそれを本当に知っていると確信できるかどうかを自問するために立ち止まってよく考えてみることで成り立っていた。

    他的“方法论的怀疑”在于怀疑任何似乎可以怀疑的事物,在于有了一点显然的知识,再经过一番思索之后,便自己思忖是否他觉得真的知道了这件事物。


    This is the kind of criticism which constitutes philosophy.

    これが哲学を構成している批判である。

    这就是构成为哲学的那种批判方法。


    Some knowledge, such as knowledge of the existence of our sense-data, appears quite indubitable, however calmly and thoroughly we reflect upon it.

    我々のセンスデータの存在に関する知識のようななんらかの知識は、どんなに冷静に徹底的に考えてみてもまったく疑いようがない。

    有些知识,例如关于我们的感觉材料存在的知识,无论我们如何平心静气地彻底思索它,也表现出它是不容加以怀疑的。


    In regard to such knowledge, philosophical criticism does not require that we should abstain from belief.

    そのような知識に関して、哲学的批判は我々が信念を控えるべきであるということを要求しない。

    关于这种知识,哲学的批判并不是要我们不去相信它。

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