• 子どもたちの「学びの多様化」に向けて──出水南中学校の新たな取り組み

  • Apr 18 2025
  • Duración: 13 m
  • Podcast

子どもたちの「学びの多様化」に向けて──出水南中学校の新たな取り組み

  • Resumen

  • 🔶【子どもたちの「学びの多様化」に向けて──出水南中学校の新たな取り組み】春、新しい学年、新しい環境が始まる季節。熊本市立出水南中学校では、今年度から“子どもたちの多様な学び方”を支える新しい取り組みがスタートしました。第3金曜日の放送では、出水南中学校 校長の田中慎一朗さんと、生徒支援主事の荒木繁先生をお迎えし、新たに設けられた「学びの多様化学級」について、お話を伺いました。🔶生徒指導を「二本立て」に「これまで“生徒指導主事”というと、どうしても“生活指導”や“厳しさ”のイメージが強かったですよね」と語る田中校長。しかし今年度から出水南中学校では、生徒指導の体制を見直し、“学びや心のサポート”を担う専任教員として、「生徒支援主事」を新設。その任にあたるのが、荒木繁先生です。「子どもたちの不登校やいじめ、教室に入りづらいという悩みに、学年を問わず寄り添っていくポジションです」と田中校長。担任や学年に所属しないことで、より柔軟に全校生徒に対応できる体制を整えました。🔶「復帰」をゴールにしない、新しい学級こうした体制強化に加えて始まったのが「学びの多様化学級(通称:CDL = Customized Diverse Learning)」です。「これは、“元の教室に戻ること”をゴールにしないという、これまでの考え方とは大きく違う取り組みです」と荒木先生。「学校の教室では集中しづらい」「集団の中にいるのがどうしてもしんどい」と感じる子どもたちが、安心して過ごし、自分のペースで学び続けられる場所を、学校の中につくろう。そんな思いから生まれた学級です。これまでも学校内にサポートルームのような場はありましたが、そこは主に自習の場でした。今回の「学びの多様化学級」では、それに加えてソーシャルスキルトレーニングや、子どもたちの趣味や特技を活かした活動など、より広がりのある学びを意識しています。 🔶子ども自身が「今日を選ぶ」空間「この部屋では、子どもたち自身がその日一日をどう過ごすかを決めます」その言葉通り、CDLの教室はまさに“選べる空間”。パーソナルスペース、協同学習スペース、リラックスエリア…と、5種類の座席環境が用意されており、子どもたちはその日の気分や体調に応じて、自分で場所を選びます。「時間割もありません。今日はここで学びたい、今日は静かに過ごしたい…それを自分でデザインして、振り返る。その“自己決定”の積み重ねが、自信や意欲に繋がっていくんです」と荒木先生。室内には、ソファーやぬいぐるみも。「他の先生方が“使ってくれたら”と持ち寄ってくれたんですよ」と田中校長は笑います。また、学級には校内教育支援センターの支援員も常駐。個別指導や相談にもすぐに対応できる体制です。🔶目指すのは「登校」よりも「変化」この学級の着想のもとには、先進事例として視察した広島県の取り組みもありました。「広島では、目標は“登校させること”ではなく、“その子にとって好ましい変化を目指すこと”だと教わりました」そう語る田中校長は、「それまで私たちは“学校に戻ってきたら成功”という価値観にとらわれていたかもしれない」と、はっとさせられたと話します。「どんな場所にいても、自分で“今日来てよかった”と思えることがある。それがまず何より大切だと考えるようになりました」と荒木先生。実際に、「まだ子どもは行けないけれど、まず保護者だけ見せてください」と学校を訪れるケースもあり、ニーズの高さを実感しているといいます。 🔶子どもたちが、自分らしくいられる場所に「最終的には、ここに来ることで“自分らしく過ごせる”“学べる”と感じられる場所にしたいんです」そう力を込める荒木先生。“普通の教室”では息苦しさを感じていた子どもたちが、「今日はこれができた」「ちょっと楽しかった」と思える場所に。登校できなかった日々も、決して“後れ”ではなく、「自分を知るための時間」だったと思えるような学びの形を目指しているのです。「1人ひとりの子どもを、大切にしたい。その思いは、何があっても揺...
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