【耳かき・タップダンス】あやかし郷愁譚 ～赤い靴の少女 メリー～【靴磨き・フォーリー】

De: Whisp

Narrado por: 奏谷 しはる

ひととあやかしが共に暮らすことができる、最後の聖域。
四国、高知の山奥にある隠れ里。茂伸(ものべの)へ、海からアプローチ場合最短距離に位置する港、高知港。

そこで貴方が出会ったクラシカルファッションの少女。
ものべのへの経路を尋ねられ、親切に教えてあげたあなたは、やがて、ものべので少女と再会します。
少女の名はメリー。
ふたりはすぐに意気投合し、お散歩デートを重ねるうちに、メリーのヒールのチップがぽろりと落ちてしまいます。

メリーの悲しみをぬぐうため、大事な赤い靴を、あなたは修理してあげます。
あなたが磨き上げる手で、靴が鮮やかな艶を取り戻すたび、メリーの顔も輝きます。

お礼にメリーが披露してくれるタップダンスのステップは、軽やかだけど心地よく、あなたの鼓膜を、そしてこころを揺するでしょう。
ステップごとに近づいていく二人のこころ。
やがてメリーは、自らの過去をあなたにつたえ――寄り添いたいと、願います。


あやかし紹介　～　メリー　～

横浜港からアメリカに渡っていった、黒髪でおかっぱの、小さな女の子。
それが、『赤い靴の少女』メリーです。
貧しさに生家では育ててもらえなくなった日本人の少女を引き取り、アメリカにつれていってくれた穏やかな牧師夫妻。
その愛情と薫陶とを小さな身体いっぱいにうけ、メリーという新しい名を与えられ。

そんなメリーが100年ぶりにお船にのって、日本へと帰ってきます。
100年の時を経てもなお鮮やかに美しい、黒髪のおかっぱと可憐な容姿と、その赤い靴を輝かせ。

「はじめてだけど、懐かしい日本」

メリーの抱える――抱えさせられてしまった矛盾を、そっと解きほぐしてあげていただけますと幸いです。


トラックリスト

Track1「メリーの自己紹介」　9:34

Track2「タイトルコールと、この音源の楽しみ方」 12:03

Track3「メリーの赤い靴」 35:54

Track4「靴磨きととタップシューズ」 59:17

Track5「メリーの耳かき(左耳)」 32:58

Track6「メリーの耳かき(右耳)」 34:41

Track7「メリーの添い寝」 36:52

Track8「メリーの寝息ループ」 10:55

Track9「奏谷しはるさんインタビュー」 8:50


メリー:奏谷しはる
イラスト・キャラクターデザイン:はすみ
シナリオ:進行豹
収録:明神下スタジオ
編集:新井健史
制作:Whisp
©Whisp